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水銀の落下​​

過去ログ #161-190

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#190

NEEDY GIRL OVERDOSEの全エンディングを閲覧した。

ゲームについて僕から語ることは少ない。UI, CG, 音楽, そしてテキストともに素晴らしいゲームだと思う。まずはそこを前提に置きたい。

その上で。僕はこのゲームにハマりきることができなかった。それは、どうしてもヒロインである「あめちゃん」に、脚本を担当したにゃるら氏(以下敬称略)を重ねてしまったからだ。

 

語弊を恐れずに言うと、このゲームはパッチワークである。サブカルチャーの先行作品たちから大量の引用を率いて成り立っている。それでいて、それらが作品本体を食い殺さずにエッセンスとして本編を引き立たせる役割に収まっているのは、やはりにゃるらの力量だろう。

しかし同時に、今までにゃるらを追い続けていた者として、あめちゃんの言動の節々やエッセンスとして散らされた引用の選出から、逐一にゃるらを思い起こさずにはいられなかった。彼の好きなもの、彼の言語センス、彼の思想、それらは僕が観測しつづけていたものとぴたりと合致して離れなかった。

念のため書いておくと、僕だって普段エロゲをやっているときに「このヒロインって、結局はおっさんが書いてる美少女だし、攻略してるのはつまり脚本家のおっさんなんだよな……」なんて野暮なことは思わない。それがどれだけ好きなシナリオライターだったとしても。

それでも、今回はどうしてもそう感じざるを得なかった。なぜNEEDY GIRL OVERDOSEだけ?

それは結局のところ。

僕にとっての青春は、にゃるらという存在を追い続けることに他ならなかったからだ。

 

僕が彼のアカウントをフォローしはじめたのは2014~5年頃だったと思う。初期の記憶は曖昧だけど。当時の彼は貧困の象徴のようなボロボロのアパートに住んでいて、光熱費すら滞納して暖房もなく、彼の身内には「トイレが寒すぎる」と笑われていた。

こう書いてしまうと思い違いをされそうなので、ここではっきり言っておこう。

 

僕はにゃるら氏と直接話したことはないし、フォローされていたこともない。

僕はずっとアウトサイドからの観測者だ。いつだって。

指示も与えられない「ピ」以下の。

だからこれも、決定的に切り離された外部からの一視野、それに依った文章に他ならない。

 

僕が認知している彼の最初の表舞台は、テラケイ氏がMCを務めるネットラジオ「アキバ通信」のゲストとして出演した時だ。僕はその時、初めて彼の肉声を聴いた。その後に有料限定で配信された第二部ももちろん視聴した。同時期には、同人音声の脚本をやっていた気もする。

その後しばらくして、彼は単著を出した。「秋葉原 裏の歩き方」である。この刊行にあたっては、秋葉原書泉ブックタワーの9Fでサインイベントが開催された。

ちょうどこの頃、彼はギークハウスに引っ越しており、サインイベントの際にはpha氏も呼んでいた。

僕はこのイベントにももちろん出席した。開始数十分前から会場へ乗り込んで、一番乗りで最前線の席を確保した。サインにあたっては、事前にアキバで購入していた「砦を守る翼竜」の初期SR版にサインをお願いした。これはその時に彼がねとらぼで連載をしていた「インターネットを守る翼竜」にかけたものだった。

2017年末ごろになると彼は『キミは「バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん」を知っているか!?』という記事を書き、これがバズりまくった。結果的に、後の個人勢と呼ばれるようなバーチャルYoutuberのムーブメントに結びついたと感じている。この時にねこます氏をフックアップしたことを機に(?)、彼は一時、Vtuberの運営業務のようなことをするようになったようだ。

このあたりから、本格的ににゃるらは時代の寵児として大きく認知されていったように感じる。

2018年頃からはトークイベントも出るようになり、阿佐ヶ谷ロフトAで開催された「壷虫卵の儀」は全4回にも及んだ。僕はこれも含め、彼の出演したあらゆるイベントに足を運ぶようになった。渋谷VISIONのクラブイベントにも、某ロフトAイメージガールとの対談イベントにも。行けなかったのは、どうしても日程の都合がつけられなかったマシーナリーとも子イベントくらいだと思う。このせいで、「イベント全通」を名乗れないのがちょっと悔しい。

とにもかくにも。

僕はにゃるらが関わっているメディアには常に目を通し、出演しているイベントには足しげく通っていた。

 

しかし、僕はどこまでいっても、やっぱりアウトサイドだった。

イベントに行っても、声一つかけなかった。ただ、ステージの下から観測を続けているだけだ。開演中はちょっとだけ普段と距離が近付いて、終わったら何も残らず、手の届かない断絶の向こうへ引き戻される。

この繰り返しで手元に残ったのは、ロフトワンの抽選で当たった彼のブロマイドと、サイン入りの「砦を守る翼竜」だけだ。

それでも、僕は何も不満足じゃない。彼を眺めているだけで、憧れているだけで楽しかった。

彼はTwitterや記事の中で、何度も自分を卑下していたけれど、僕にとってはそれすらもキラキラしていて美しかった。

 

あの頃。僕はただひたすらに悲惨だった。教室に友達もほとんどいなくなって、ただひたすらエロゲや映画や本を読むしかなかった。

茨城の閉塞的な環境の、張り裂けそうな自我の中で何度も苦悩した。

そんな中で決定的な崩壊をなんとか食い止めてくれていたのは、revin氏・村上裕一氏のネットラジオ「おばけゴースト」と、そして、にゃるらだった。

 

話が散らかってきたので、言いたいことだけ書く。

僕はにゃるらを見つめすぎた。その結果、彼の文章、そしてあめちゃんの中にすら彼を見出さずにはいられなくなった。

でも、やっぱり溢れる感情は感謝だけだ。

 

あの頃。

オタクって苦しいけど楽しくて、卑屈でも輝いていて、暗くても人と繋がれるんだって。

そんな可能性を見せてくれて、本当にありがとうございました。

今はなんとか、弱弱しいけど自分の自意識で、狭苦しいけれど自分の世界で、あなた以外のガイドラインを引いて、進めるようになりました。

 

本当は前から気付いていた。僕はもう、彼の信者ではなくなっている。

でも、だからといって手のひらを返して彼を軽蔑しはじめることもない。(僕は不真面目だから、極端から極端には走りきれない)

今まではただ同じ道を後ろから追い続けていた僕は。

これからは、彼をただ一人の人間として、尊敬する先駆者として、並行だけど少しズレた横道で眺めていくのだろう。

まだまだ全然、対等なんかじゃないけれど。

ただモニターの向こう[アウトサイド]から見続けるだけは飽きたから。

 

改めて。僕のdata0を。

僕にとって、あめちゃんはにゃるらでしかなかったけど。

それでも、クソ田舎のPCであなたを見つめ続けるしかなかったあの時代に戻れたみたいで、とっても楽しかったです。

 

にゃるら、今までありがとうね。

この先の未来は自分で手にするから。

 

 

バイバイは言わないよ。

僕はあめちゃんじゃないからね。

#189

ゲロ吐いた2022

嘔吐した、年甲斐もなく。それも見事に。
マスクの中で吐き出した吐瀉物は見事に全ての衣類を汚染していき、僕の顔面も染め上げ、一瞬で僕自身を汚物人間へと変貌せしめた。
原因は明快だ。体調不良の上の飲みすぎ。これに尽きる。
今、絶望と共に帰宅して、シャワーを浴び、服についたゲロを洗い流し、三回目の洗濯が終わるのを待つ間にこの文章を書いている。一時間前までゲロまみれだった汚物人間が。
これは(元)ゲロまみれの人間がゲロ酔った上に書き連ねたゲロにまみれたようなゲロ雑文に過ぎない。クソがよ。いや、ゲロがよ。

四時間前、僕はポリシーを曲げて三時間の残業を終えた。原因は明らかだ。ゲロ長引いたファッキン風邪のやつのせいだ。
一月第二週の三連休、初日。僕は風邪を引いた。風邪の引き初めはいつも明快だ。決まって、喉が痛くなる。僕は「ああ、あいつがやってきたな」と予感し、すぐに葛根湯を飲み干した。これは持論だが、風邪を認知したら葛根湯を飲んでさっさと寝るに限る。経験則でいって、こいつで回復しなかった風邪など無い。
しかし、今回のそいつは予想をゲロ超えてきた。なんと七日に及ぶゲロ長期的でゲロ重い症状をかましてきたのだ。
寝ても寝ても倦怠感と咳は止まらない。鼻水を噛みすぎて右耳はゲロ痛くなり、鼻セレブのあざらしは何度もその顔面を引き裂かれるハメになった。左右の鼻の境界は既に消え失せ、バカボンの警官のような一つ穴になり果てた。
しまいには高熱にうなされるようになり、それは三連休を終えてもなお続き、火曜日の仕事は休まざるを得なかった。しまいには大切な一つだけになった鼻の穴にコロナウイルスの抗原査のためにゲロ長い綿棒を突っ込まれてかき回された。後には、陰性とだけ告げる医師の冷めた一言だけが残った。
そして、休み明け。元々パンク寸前だった僕のタスクは一日休んだだけでバベルのようにゲロ積みあがっておりそれを崩すには残り三日の就業時間では逆立ちしても間に合うはずがなかった。その末路が、三時間の残業である。それも、三日続けての。
当然、残業に身体が馴染んでいない僕は、全て終わった後にはまともな精神状態を保っていなかった。多分、人の形すらしていなかった。
そんな時、日常に還るために何が必要か? そう、アルコールである。タイムカードを切った瞬間に意気揚々と死にかけの身体を引きずり、バーを巡ることにした。
一件目のダイニングバーでは、タコスをむさぼりながらショットでクエルボ1800のレポサドを一息で飲みつくすことをゲロ繰り返した。弱り切った胃に流し込まれるテキーラは融けて紅い鉄のように灼熱だったが、ゲロ狂った僕の頭にはそれすらも心地よかった。
テキーラに飽きた後はIPAを一杯飲んで店を出た。既に足取りは怪しかったが、こんなところで帰宅するほどヤワじゃない。夜はまだ始まったばかりだ。その証拠に点にはゲロ吐いた後のように美しい星が淡く煌めいていて、僕を応援しているかのようだった。
二件目はオーセンティックなバーを選んだ。入り次第、マスターに要望を伝える。
「とにかく度数ゲロ強めで変わり種をお願いします」
マスターは静かにゲロっと微笑むと、取り出した小ぶりなみかんを絞り始めた。どうやら、みかんと大葉のカクテルを作ってくれるようだった。静かにグラス一杯のカクテルが目の前に置かれると、僕はその美しさにつばを飲み込んで口をつける。ここだけは何者も僕を邪魔することのできない上品な時間。口腔に入った瞬間に突き抜ける柑橘のゲロ香ばしい豊穣の香り。そして後味には大葉から染み出した梅にもにたゲロ爽やかな酸味。ゲロ最高なカクテルだった。そして、焼酎ロック並には度数が高かった。
僕は夢中になってそれを飲み干すと、すかさずマスターは一杯のワインを前に置く。自慢のデザートワインらしい。口をつけると、それはしつこさのない、しかし確かな甘さをもつゲロ最高なデザートであった。
このあたりから僕は冷汗が止まらなくなっていた。最初はすばらしいアルコールたちに巡り合えたことへの感動かと錯覚したが、胃から突き上げる衝動を実感したとともに、考えを改めた。

あ、ゲロ吐きそうだわ。
元より、僕は風邪から完全に回復していなかった。もちろん、本格的に悪化してからは飲酒自体を断って、完全なシラフ人間として数日過ごしていた。そんな上、残業で疲弊しきったところに、短時間で立て続けにゲロ高度数のアルコール飲料を容量限界までゲロそそぎこんだのだ。起こりえる身体反応は自明である。
冷酷にも「次の一杯はどうしますか?」と問うマスターに「思ったより酔いが回っちゃったから、ここら辺にしておこうかな」と平然を装った、しかしかなり苦しい歪な笑みで答えて勘定を済ませると、店を飛び出し、そのまま誰も通らない空きテナントと空きテナントの間の路地に駆け込んだ。そして。

ゲロ吐いた。

マスクを取る暇もなかった。後は冒頭の通りである。全身ゲロまみれのゲロ怪人が爆誕した路地裏、そいつはただゲロゲロとむせび泣いていた。
全てが終わったあとで、酷い惨状を見られないために路地裏を使いながら部屋へ帰宅した。帰路の途中、一度だけキャッチに見つかったのを覚えている。僕を見つけるなりそいつは、そそくさと追尾してきたが、一目その様相を見ると「お兄さんやばいっすね笑」とひきつった笑みを貼り付けたまま、離れていった。
僕はどうやら、キャッチにもキャッチされないゲロ人間になり果てたらしい。

これが全ての顛末だ。
僕は今からすべてを解決するために辛ラーメンをゆでる。飲み直しのジャックダニエルを片手に。
これを読んでいるお前も、いつか酷いゲロを吐く。それが「ゲロ吐いた」何年になるのか分からない。
しかし、必ず訪れる。必ずだ。
その時を覚悟しろ。そして、忘れるな。

#188

"

たとえば日記を公開したりするでしょう? ネットで。
私 よく読むんですがね。若い世代のあの手の日記は非常に不可解ですよ。
あれは読み手を意識した日記でしょう? それも大抵は理想の読み手を想定しているんです。
自分自身と自分の周囲の世界だけを表す言葉を散りばめて・・・。
本来 そんなものを読んで正しく理解できる不特定多数の読者など存在しない。
けれど そんな自分だけの言葉を理解して共感してくれる読者を想定して書かれている。
それって恐ろしく孤独な作業ですよね。
そう思いませんか?
世界中の誰もが見られるネットに本当は誰にも理解できないことを書き表して公開してるんです。
それはメッセージですらなくて。主張でも自己顕示欲でもなくただのつぶやきです。
でも それが必要なんでしょうね。若い人たちにはね。


「つぶやくことが?」


つぶやくことが・・・
それをひっそりと晒すこともね。


「それをよく読んでいるあんたも?」


ええ 病気ですな。

"

シルバー事件(1999年)/グラスホッパー・マニファクチュア
 

#187

ウマ娘のNSFWイラストがサイゲ規約で規制された件、逆にガチ馬の方の交尾絵がpixivに氾濫するというドラゴンカーセックス現象が起きるかと思っていたけど、そんなことはないみたいですね。安心しました。

#186

フォームからのコメント拾い。
>アカギってなんで工場で働いてたんだろう。というか面接も受けたんかな


アカギの人生哲学はゼロ(無欲)であること、積み上げては崩す、なので博打というギラギラした世界とは対照的な場所に身を置いて、相殺してたんじゃないですかね。と、考えたんですが、そもそも青年期(アカギ4巻くらい)のアカギってまだ自分の中にある滾りみたいなものの発露の仕方が掴みかねており、それが博打しかないことに気付いていない節があって、だから自堕落にさ迷ってるうちに住み込み制の工場に流れ着いたくらいな気がします(あの頃消息がつかめなかった事を鑑みると、博打もそんなにやらないようにしていた様子)。なんか渋川剛気よろしくチンピラに辻斬りとかしてたし。

あと面接の件ですが、適当にやっても入れそうでしょ、あの工場。逆にアカギを受け入れてくれそうな場所って他になくない? 

福本作品スピンオフブームで「アカギ~コンビニに降り立った天才~」とかやりはじめたらひっくり返っちゃうな。

#185

悲観主義がどうしようもなくなった深夜、指々が理性の陣地を超えて公衆に悲鳴を撒き散らしてしまうときがある。それは誰かに助けを求めているように見えるけれど、その実、誰にも助けられたくないと強く願っていたりして。優しい人たちが救ってくれようと手を指し伸ばしても、それだけが一番望んでいないことなんだって、その気持ちが分かってしまうんだ。じゃあ叫ぶなよ、って、それは本当にその通りなんだけど。僕はただ傷ついていたいだけで、この膿汁をかき回して醜いままでいるのが本望なんだから。じゃあどうしたらいいのさ。それでもやっぱり手を伸ばす人が正義なんだと思う。それが僕じゃなくて、誰かが傷口を搔きむしっていたら? それでも、僕はどうしても逡巡してしまう。本当に助かりたいのだろうか。好転したいと信じていても、それは他者によるものを良しとするのだろうか? 僕はどうしたいんだ? ボランティアかい? タイトロープを照らすサーチライトになりたいのかい? 精神病院の二人は、逃げ出した屋上、高い建物に飛び移れなかった片方に叫んだという。「俺がこの懐中電灯で光の橋を架けてやるから渡ってこいよ」。でも怯えた彼は言った。「てめえ、途中でスイッチ切っちまうつもりだろ!」。僕のサーチライトはそれで途絶えて、道はなくなった。僕らは二人、ただ擦り傷まみれで元の場所に戻される。あとは暗闇だけ。

#184

7, 8月の消費コンテンツ

小説 15冊
なんとなく、クリスタル/田中康夫
ガラスの街/ポール・オースター
ハリウッド脚本術/ニール・D・ ヒックス
ハサミ男/殊能将之
美濃牛/殊能将之
黒い仏/殊能将之
鏡の中は日曜日/殊能将之
月光ゲーム/有栖川有栖
匣の中の失楽/竹本健治
ブギーポップ パンドラ, 歪曲王, 夜明け, ペパーミント, エンブリオ浸食, 炎生/上遠野浩平

映画 6本
ゴーストバスターズ
おおかみこどもの雨と雪
若おかみは小学生!
冬冬の夏休み
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
東京物語

漫画 80冊
青春のアフター 全5巻+1巻(if)
魔人探偵脳噛ネウロ 1巻~10巻
今日はまだフツーになれない
シネこんの告知のマンガのまとめ
DAIHONYA
THE LAST BOOKMAN
兎が二匹 全2巻
あずまんが大王 全4巻
鉄筋コンクリート 全3巻
アドルフに告ぐ 全5巻
血と灰の女王 全13巻
田舎
九条の大罪 2巻
よふかしのうた 8巻
すべての人類を破壊する。それらは再生できない。 8巻
二宮ひかる作品 全29冊
 ⇒大好きな作家を読み返していました。別途まとめて語りたいです。

 

アニメ
Blood+ 全50話

ゲーム 2本
It Takes Two
シルバー事件

 

#183

これはある種のオタクには分かってもらえる気がするんですが、最初の頃はただ無邪気にあるコンテンツの時代背景や影響力や多作品との結びつきを調べて、ひたすら通ぶった作品名を並び立てたり批評の文面を意味も分からずに引用してみたりして、何かを知った気になってはしゃいでいるのが楽しかったけど、次第に「ただ固有名詞だけ知ってる空っぽの人」になってることに気付いたりするんですよね。自分のやっていたことが所詮は受験にあせって勉強の方法論をひたすらにインターネットで集めてる逃避みたいな、それを続けても結局いつか勉強をしなくちゃいけなくて、オタクも同じようにただ作品名をがなりたてるフェイズから、ひたすらに作品そのものを理解していく修行パートが必要で、でも結局それには追いつけなくて、万年浪人生のように未練たらたらで何かを知ったつもりで生きていくか、受験失敗者のようにオタクでもなんでもない人として生きていくか、みたいなルートに落ちぶれていく人もいると思うんですよ。いやほんと作品を楽しめないんだったらオタク知識人みたいなプライドはさっさと捨てて、適当に生きやすいように肩肘張らないで生きていったほうがいいよ、ってそんな正論分かるんですが、そのひと握り残った矜持を振り払えない人の気持ちの方が僕は分かるよ。僕だって結局はね。

#182

久々にかなりいいなと思った歌ってみた動画。

心に迫る歌い方が好きなのももちろん、なんか動画もいいんだよな。カメラの手振れ感もあって、アスファルトの山道を裸足で歩く女の子の実在感が最高。

の子さんが作るデモ動画内の1カットを彷彿とする。

#181

"殺してくれる? さもないと私たち、永遠にこのままだよ"

#180

<樹海装備反省>
色々あって樹海探索に同行する機会が二回ほどあったので、装備についての覚書を書いておきます。樹海についてのあれこれや、探索の基本情報は各種関連書籍があるのでそっちを読んでください。

<衣類>
ワークマン 速乾長袖Tシャツ(アンダーシャツ)
ユニクロ 半袖Tシャツ(重ね着)
Adidasのジャージ(下) ⇒二回目は登山用パンツへ変更
ワークマン機能性靴下(厚手)
キャラバン トレッキングシューズ

ワークマン 作業用軽ベスト
Gショック

<持ち物> ▲二回目から見直したもの
適当なバックパック(40~50L)
レインコート上下
ワークマン速乾長袖Tシャツ(予備)
ユニクロ半袖Tシャツ(予備) ▲
下着類(予備) ▲
軍手x2組 ▲ ⇒二回目は耐水グローブへ
蛍光反射バンドx2(バックパックに装備)
コンパクト懐中電灯x2 ▲
方位磁針x2
ホイッスルx2
安全ブザー(バックパックに装備)
ポケットティッシュx3
タオルx3
ウェットティッシュ
虫よけスプレー(マダニに効果があるもの)
制汗ペーパー
制汗スプレー ▲
プロテインバーx3
スニッカーズミニx3
ウェダーインゼリーx2
水・スポーツドリンク 500mlx3
携帯バッテリー
薬類
煙草x2箱
ライターx2
携帯灰皿
メモ・ボールペン
折り畳みナイフ

<反省など>
・バックパック込みで6~7kg。一応、一日通して探索できた(8時間程度)が流石に限界。二回目は4.5~5kgまで減らして快適に。
・着替えは減らして、ライトも一本で十分(暗くなってからも樹海内で留まるのは死に直結するので緊急時用程度)。制汗スプレーもペーパーあれば十分。
・カッパは特にサイズ感が大事。特にズボンのサイズが合ってないと歩けなくなる。というか雨中の探索は予想以上に消耗するので避けるが吉のよう。
・夏は暑いのでジャージより通気性のいい登山用ズボンが良い。
・軍手だと濡れた時に不快感が凄い。耐水グローブに変えたらかなり快適だった。
・作業用ベストはかなり便利。探索中はバックパックを広げるのが手間なのでポケットを増えると嬉しい。黒や迷彩は同行者から見えなくなるので明るい色が良さげ。
・平坦な場所が一切ないのでトレッキングシューズはマスト。溶岩や木の根が崩れて足がはまったり、足場が崩れて滑り落ちたりするので、捻挫・傷防止にハイカット推奨。足首のサポーターを着けてる人もいた。ちなみに僕はリサイクルショップの中古品で買った。
・弁当はぐしゃぐしゃになるのでスニッカーズなどの携帯食料推奨。移動しながら食えると探索の邪魔にならず良し。
・水分は中で確保できないので多めに持っていくべき。
・機能性靴下最高。非常に歩きやすい。
・樹海内に蚊はほとんどいないが、マダニ対策は必要。
・中では電波が通じたり通じなかったりするので、携帯のみでの探索は難しい。パーティーの誰かはコンパクトGPSを持っていないと目的地への移動もままならない(一応コンパスがあれば脱出はできる)。本格的に趣味化したら購入検討。

・僕はまだ腐ったばかりのは見てないのだけど、遭遇すると臭いが凄いらしいので、予備のマスクも持っておくといいかもしれない。

というわけでまだ二回なので、周りの熟練者を眺めながら装備の最適化をしている最中です。また涼しくなってきたので近く同行の機会があればまた潜りたいですね。ちなみに樹海で落ちている持ち物の特徴としては、小さいバックパック・酒(ストゼロ人気高)・薬(だいたいベンゾ)・ロープです。あと変なところに財布や身分証が落ちてたりする(遺体のそばに残すと身元が割れるので、道中で捨てるらしい)。
 

#179

" I couldn't see the end was comin' near the way I do "

#178

「死に体みてえな人生さ」アカギの声が聞こえる。"成功"や"マトモな人生"なんて幻想を積み重ねて、身動きが出来なくなっている。原田は靴を履かずに中庭に降りて「縛られてるよな…これっぽちのことでも…」と言った。僕は深夜の路地裏、雨上がりのアスファルトに大の字に寝て、煙草を深く吸ってみる。何も変わりはしない。ただ無理をしているだけだ。命が煙っている。肺から出たそれは、暗い路地から濁った夜空に昇って、雲となっていった。

#177

死にたいって気持ちは全部嘘っぱちなのかもしれないね。Doomerを気取るほどギリギリに生きていないけど、生きるために労働はしつづける。多分、一生。古着でそこそこ安く服を仕入れながらも、たまにドメスティックのちょっといい服を新品で購入する。アイリスオーヤマの電子レンジや冷蔵庫を使いながら、ダイソンの掃除機や55インチの有機ELテレビを買ってみる。マクドナルドのチーズバーガーや丸亀製麺のうどんをすすりながらも、たまに都内の食べログ百名店を漁りに出かけたりする。決して有名な企業ではないが、大手グループの一端には属していて、年収は月並みだけど、残業はほとんどない。中産階級。ホワイトカラー。何でもないけど、うまくやってる。cryまっくすなド平日に、凡人オリンピックで成果ランナー。授業をさぼって、日の当たる場所にいたはずなんだけど。父親は息子を大学に入れる。「パパ、次は何を?」「就職しろ」「パパ、次は何を?」「嫁さんでももらえ」それで30になっても俺たちはガキのまま。20年後のレントンの哀しみよ。日常を選べ。イケアで家具を買え。ドラム式洗濯機は長い期間で見ると買うだけ得をするってよ。ボーナスの度に狭くなるリビング。ガスまみれの部屋も、大麻も、着火ファイアーできやしない。本当は大きな物語なんていくらでも動いていることに気付いているのに、拡大解釈を駆使して気分だけのモラトリアムの言い訳をしつづけている。人生に波風のない腹いせに、非合理なことがしたくて、煙を吐いて何度も缶を潰してる。タトゥーのポストにいいねをつけて、不養生で青白いまっさらな肌。ピアスは開けても手首は綺麗なんです。世界征服もやめました。掃除洗濯で精いっぱいだから。どうでもいいんだけどさ、飲み会の帰り突如やってくるあの虚しさなんだろうね。俺はもう行くよ。でも、一体どこに? 夏嵐とともに全て投げ出して逃げてしまう勇気なんかなくて、夜に一人で海、遠くの光を眺めてる。ティーンエイジよ泣いてくれ。いつからかそれもできなくなって、20代になった僕は、ただ立ち尽くすばかりだから。そんな僕に死を望む権利がどこにある? でも、じゃあこの感情はなんなんだ? 生きたくない死にたくないでないない尽くしの深夜、ベッドの上。枕の下には甘い夢物語の絵本を仕込んでも、イヤホンから流れる1時間半のバイノーラル配信を何度もループさせて、夢のない朝が来る。

#176

思えば、色々なコミュニティを渡り歩いてきた気がする。時に黙って失踪して、時に排斥され、時に僕自身が招いた災禍で崩壊させ、とにもかくにも居場所をなくしていった。そうして思うことは、僕は集団に帰属するのは不得手な人間で、どこか共同体に存在意義を回収されたくないという自意識も持ち合わせている。昔は——その真逆の考えだったと思う。結局のところ僕は無能な働き者だったというだけだ。場の空気の流れみたいなものが読み取れない、ノイズの発生源だ。会社というのはよくできている。システム、序列があって、利益主義で、人間関係はドライだ(少なくとも僕の周りは)。人間関係の機微に気を使いすぎる必要がない。労働は嫌いで仕方ないけど、僕みたいな破滅的な人間でも在籍が続けられるという点で、上手く組みあがっているんだなあと実感することが多い。まあ、とにかく。個人として個人と関わるのが精いっぱいです、僕は。

#175

僕はきっと自分の身体以外でリスクを負うのを異常に恐れている。怒られたくない。喧嘩したくない。議論さえ避けようとしている節がある。何にも言及したくない。二者のどちらも選びたくない。人と争いになりそうなとき、いつだって逃げようとしてきた。怒鳴っている人間が怖い。そんな事態を招いた自分を殺したい。すべての態度を曖昧にして、ただ居ても居なくてもいいような、ヘラヘラと微笑んでいるだけの存在でありたい。問題は、そのヘラヘラとしているだけも上手くできなくて、こんな辺境で意思を吐き出しているその陰湿さ。

#174

鬱々している時の、正の側面 (負の側面の対義語として使ったけど、大分違和感がある)

コーヒーがやたら美味しく感じる。(半日で1.5L飲んでしまった)
煙草がやたら美味しく感じる。(半日で30本吸ってしまった)
音楽への感動が高まる。(歌詞に含まれている情緒が、すんなり胸に響く気がする)
おなかがすかない。(2日に1食くらいでもいける)
陰鬱で陰惨な展開の成人向け漫画が抵抗なく読める。(過剰にゴアだったり脳を破壊してきたりするものは元気だとなかなか読むのが厳しいところがある)

 

#173

沈み込んでいる時、神楽すずさんのウクレレ配信をよく見返します。どの回も好きなんですが、初期のこの回はセトリも含めて特に良いと思っていて、精神が悪くなってくるとついつい戻ってきてしまう。ボス(神楽すずの愛称)の考え方とか力強さは落ち込んでるときによく効く。

#172

人間の加害性について考えて鬱々としていた。僕自身が直接どうこうあったわけではないのだけど、たまたま観測範囲に精神を削るような出来事が同時多発で起こり、勝手にダウンしてしまった。僕は、ありきたりだけどやっぱり努力してる人が好きで、夢やなりたい自己像のために切磋琢磨している姿に輝きを見てしまう。だからこそ、その足を折るような悪意をぶつける人間がいると激しく動揺するし、そんなことが起こりえる世界を呪う。でも世界を呪うってなんだ? そんな抽象的な概念で怒りを発散して、自分で勝手に楽になってるだけだ。ちゃんと人を呪って、憎悪して、怒りをぶつけなくてはいけないのではないか? そうも考えるけど、当事者でない僕が闘争心を剥き出しにしても、何が好転するとも思えない。それに僕は牙も弱いし、臆病で物臭で逃げ癖だ。だから結局、どうにか当人が立ち直ってくれることを願うことしかできない。無力感。加害する人間についてもよく考える。これは僕自身が加害性の塊みたいな人間だから。自分の加害性に無自覚な人間と自覚的な人間がいて、それを制御しようとしない人間もいるし、制御しようとしても上手くコントロールできなくなる人間もいる。それぞれには事情があるだろう。どこからを悪意として、どこに責任があるんですか。当事者であれば被害者マターで考えるべきだと思うが、当事者でなく傍観者であるときに、悪意を振るった人間に対してどのように感情を処理すべきか分からなくなって、ただ鬱屈とする。短絡的に怒れる人間なら楽だった、の、かもしれない。「約束したはずの夢は全然叶えられませんでした。最低だね。死んで消えてしまいたい」と綴られた文章が、今も咀嚼できなくて、行き場のない感情でただ沈んでいる。

#171

5,6月の消費コンテンツ

小説 17冊
アンデッドガール・マーダーファルス(2), (3) / 青崎有吾
神戸・続神戸 / 西東三鬼
わざと忌み家を建てて住む / 三津田信三
千年の愉楽 / 中上健次
ミノタウロス / 佐藤亜紀
 ⇒ロシア革命期のウクライナを舞台としたピカレスク・ロマン的小説。非常に面白いです。
猫狩族の長 / 麻枝准
観光 / ラッタウット・ラープチャルーンサップ
 ⇒タイを舞台とした短編集。東南アジアの夜、表の交通の喧騒と裏路地屋台の賑わいの灯り、焼き物の煙っぽい匂い。そして全てを包む生暖かい空気。そんな風景を

ブギーポップは笑わない / 上遠野浩平
ブギーポップ・リターンズ上下 / 上遠野浩平
 ⇒ここまでは再読。とりあえずペパーミントまで読もうかなと思ってます。
図解サルトル / 永野潤
慎治 / 今野敏
青少年のための自殺学入門 / 寺山修司
樹海の歩き方 / 栗原亨
実話怪談 樹海村 / 栗原亨
 ⇒前半は”樹海の歩き方”のアップデート版のような内容で、後半は寄稿形式の怪談集。個人的に樹海探索の前情報として役に立ったのは、”樹海の歩き方”とコピー本で自費出版している”完全樹海マニュアル/小野俊之”でした。
夜になると鮭は…… / レイモンド・カーヴァー

映画 25本
ミッチェル家とマシンの反乱
グランド・ブタペスト・ホテル
メランコリック
退屈な日々にさようならを
天使のたまご
獄門島
ノーライフキング
ほんとにあった怖い話 第二夜
 ⇒小中千昭脚本の作品が収録されています。VHSで観ましたが、GYAOでも観れるっぽいですね。「霊のうごめく家」はJホラーの出発点として有名。また、「夏の体育館」はトワイライトシンドローム等、後年の青春ホラー作品を感じました。
燃えよデブゴン
限りなく透明なブルー
不思議惑星キンザザ
クー!キンザザ
 ⇒不思議惑星キンザザ、文句なしの傑作ですね。”クー!”の方は舞台を2010年代にリメイクしたアニメ化作品でもあります。いかんせん140分近くあるので、それをアニメで90分に収めるためにいろいろ削っています。全体のテンポを速める構成は現代的なアレンジとして上手くいっていたと思いますし、主人公の役割を再構成して貧乏だが有能な若者と、地位はあるけどキンザザでは無能なおじさんという構成にしたのは、風刺的な意味合いが分かりやすくなってますね。(原作は片方があまりにも役割なさすぎるので……) ただ一つ文句を言わせてもらうと、なぜラストを省略した……! 惜しい。惜しすぎる。キンザザが最高なのはあのひねりの効いたラスト近辺の構成、とくに現地人2人を救うために奔走する暖かさが好きだったので、そこの省略は飲み込めなかった。というか、あのゼロ年代エロゲのループ展開みたいな構造が僕は今でも好きなんだな。
獣兵衛忍風帖
少女☆歌劇 レヴュー・スタァライト ロンド・ロンド・ロンド
劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト
ET
レイダース
インディジョーンズ2、3、4
 ⇒インディジョーンズ2、あまりにもグレートアメリカ・ナンバーワンすぎてオイオイオイって感じですね。アジア圏へのステロタイプがすぎんか? まあ80年代のハリウッドに何を今更、という話でもありますが。4は一番不評が多いイメージなんですが、正直シリーズの中でもトップで好きです。全体的にリアリティラインが崩壊してるという指摘もありますが、元々リアリティなんて終わりまくってるシリーズという認識なので……。映像的にも好きな場面多いし、シリーズファン向けサービスの温度感もいいし、終わり方もいい感じじゃんね。パーティーメンバーも良くできていて、特にマックが好きです。これでショーンコネリーが出演してくれていたら最高だったのに。
ジョーズ
ターミネーター1、2
ジュラシックパーク
ランボー

漫画 65冊
すべての人類を破壊する。それらは再生できない。 7巻
翔丸 全3巻
りんたとさじ
1日外出録ハンチョウ 1巻
バニー坂
よふかしのうた
きたない君がいちばんかわいい 1巻~3巻
未来日記 全12巻
 ⇒初めて読んだんですが、ストーリーの筋書きも、キャラの行動原理も、あまりにライブ感が過ぎません?
未来日記モザイク
九条の大罪 2巻
エンバンメイズ 全6巻
怒りのロードショー 全3巻
ダンジョン飯 1~10巻
ノーマーク爆牌党 全9巻
孤独のグルメ 全2巻
シネマこんぷれっくす 全5巻
ゆるキャン 1~5巻

 

アニメ 51話
少女革命ウテナ 全39話
ゾンビランドサガリベンジ 全12話

 

#170

 読んでいる本もやっているゲームも素晴らしいものなのに、漫然とした退屈が最近の生活を包んでいる。人生飽きた期がまた来たようですね。生きたくない死にたくない何もない。鬱で文章叩きつけてたりパニックで騒いでたり、今の心情から振り返ると死にてーときは死にてーなりに元気だったんだなあと。本当はこういうときこそケミカルの力を借りるべきで、ODでもして強制的にへらへらするのが一番楽しいんじゃないかと考えたりもするんですが、まあそういう趣味はもうなくなってしまったので、とにかく酒。なんかあんなに好きだったビール飲むのも飽きてるんだよな。疲れるし。ぼーっと煙草吸ってるのが性に合う。音楽もねーしんどいんですよね。でもベロベロに酔ってるときに床につっぷして聴く音楽は最高で(これ以上楽しいものあるのか?)、だからやっぱり強制的にガっと心を持ち上げる必要があり、テキーラなんですな。ということで空腹にテキーラぶっこんでライムでもかじって、一人で暴れたりしたいと思います。なんか想像するだけで疲れるな。やっぱクーラーの下でぼんやりして、ぼんやりと足の下から消えていきたいな。あっ、終わりだ、みたいな。あっ。

#169

 自分の人格形成に多大な影響を与えたAA作品「裏ギコ教授の何でも講義」のログを入手したので、(勝手に)公開ページを作成しました。AA作品の保管なんてノウハウがないので、えいやで特急工事をしましたが、多分見れてますよね。ブラウザによる差異とか分からん。ズレてたらブラウザの標準フォントをMSPゴシックにしてください。しかし、AAの保管って暗黙のルールとかあるんですかね。皆勝手に転載しているという認識(現行だったらもちろんスレに一言書くとかあるだろうけど)なんですが、まあ問題があったらいつでも取り下げるので連絡ください。そもそもAAってパブリックドメイン的な風潮が強くて、さらに当時の嫌儲的文化と結びついて、マネタイズしなければとりあえず許されるだろうという見込みでやってます。もちろんあのページの閲覧が増えても僕は一銭も儲かりませんし、僕のサイトやサークルHPへの表記もないです。(URLの階層上がられるとバレますが……)

 ちなみに、AAのおすすめ作品と、僕の個人的な思い入れについては過去テキストの#43で言及しているので、そちらも是非。ここで追記しておくと、裏ギコ教授の関連作品としては#43でも語った「シャムしぃのお話」の他に、同キャラでより真面目に刑法に関する講義を行っている「背徳の刑法学」があります。

 ここ数年、保管庫サイトで使用していたレンタルサーバーのサービス終了が相次ぎ、少なくない数のAA作品が読めなくなっております。サーバーが死ぬと検索サイトでもひっかからなくなり、完全に当時の情報が抜け落ちてしまうんですよね。インターネットサイトの耐用年数はあまりにも短い。今回のログも、「当時の保管庫を参照する現役ページ→保管庫(インターネットアーカイブス)→元の書き込みがあったスレッド(インターネットアーカイブス)」の順で潜っており、つまりはリンク切れになっても放置されていた一次情報サイトがなければ完全に手詰まりでした。ジオシティーズが逝った今、生きてるサーバーにおいてある個人サイトの”生きた廃墟”は非常に有用で、特にリンク切れまみれのリンク集なんかがあると、アーカイブを併用しながら深いところまでログを潜り込めたりします。テキストサイトとかを漁る時に便利なスキル。検索サイトが使用できずに昔ながらのサイト-サイト間のリンクを辿りながら探索を続ける作業は、原点回帰、というかポストアポカリプス後の終末世界探索といった様相ですね。僕はインターネットのゾーンに侵入するストーカーです。そういえば某エロゲ作家が昔運営していたテキストサイトがアーカイブスで読めることはファンの間では周知の事実なんですが、あれが広まったのはその作家の2ちゃんのスレの出来事で。今でも覚えています。実はそれより前から僕らのようなインターネット探索家はそのサイトのログを見つけていて、それぞれが共有しないだけで(もしくは身内だけで情報を回して)こっそり廃墟訪問していたのですよね。その中の誰かがそれを陽の目に晒したというだけのことで。ここらへんは最近始めた樹海潜りでも、似たような世界を感じたりもする(どこどこに何々があるという情報が、狭いコミュニティだけで共有されている)。不可視的で不可侵的な領域を巡礼する者たちは、デジタルでもリアルでも似た境遇になっていくようです。ちなみに、あまり公になってない中で僕が握っている情報としては、あのサイトが元になった某小説にでてくるヒロインや知人たちの元人物のサイトの方も(たまたま)見つけているとか、その関係性を揶揄するような当時の書き込みがあるとか、そういう程度ですかね。しかしまあ既に過去となったことで(おそらく)存命中の個人にも関わることなので、僕から公開したり情報を回すことはありませんが……(そういう連絡はしてこないでください)。忘れる権利とデジタルタトゥーみたいな問題は難しすぎる。

 それとは別に、レンタルサーバーの終了等で、過去に様々な人に親しまれていた作品たちへのアクセスが困難になっている現状は嘆かわしいことだと思っています。Flash動画やフリーゲーム、そしてAA作品など、デジタルな場所で公開されていたものたちは、いとも容易く姿を消していきます。そして近い将来にはロストテクノロジーとなり、文化として振り返ることのできない断絶がそこに広がることになるであろう恐怖を、日々感じています。時代の流れで仕方のない一面もあるにせよ、なんとかできる範囲で文化保存を続けなくてはいけないのではないか、とたまには真面目なことを考えていたりするのです。

#168

皆さまお元気でしょうか。僕はというと、M社製ワクチン二回目接種の副作用で無事発熱し寝込んでおります。数日早く打った知人の職場では、20代は翌日ほぼ全滅したと聞いたと聞いていたので食料の買い込みなど済ませて覚悟していましたが、案の定ですね。まだ2回目接種している人も多くないと思うので、摂取後の副作用の一例として記録を残してみます。

ステータス:25歳男性, BMI18.2, 1回目接種は26日前。

 

・摂取当日
14:00 2回目接種。20分様子見て何事もなかったため開放。ついでにアセトアミノフェンをもらう。
~20:00 普通に都内散策できる程度に元気。帰宅。
22:00 倦怠感と腕の痛みが発生。熱を確認すると37.0℃。ちなみに平熱は36℃ぴったりくらい。

 

・接種後1日目
2:00 うたた寝していたが、寝苦しくて起きる。同時にすごい悪寒。熱は38.0℃。腕は痛すぎて動かせず。布団をかぶってひたすら耐える。
8:00 寝たり起きたりを繰り返しながら起床。悪寒は収まったが、熱は37.8℃であまり変わらず。立ち上がって初めて極度の関節痛があることを認識。食欲は一切ないが、そういえば摂取当日(昨日)は一切摂食してなかったのを思い出して、餓死を避けるためにアイスとインゼリーを流し込む。
9:00 アセトアミノフェンの存在を思い出して服用。

11:00 アセトアミノフェンの魔法効果が効いたのか、37.0℃まで落ち着く。関節痛・腕の痛みも落ち着いたが倦怠感は残る。

12:30 解熱の影響か食欲が湧いてきたので、カップ焼きそばを食べる。ちなみにUFOアンチのペヤング原理主義派です。

13:00 熱は37.2℃程度で落ち着く。しかし異常に腹を壊して別方面で地獄を見る。腕の痛みが戻ってきた。

14:30 倦怠感と悪寒が復活。熱は37.7℃まで上昇。一応アセトアミノフェンは1日最大4回まで使えるが、とりあえず様子見。というか4回も使えるなら薬連打で乗り切れそうな気がするな。でもそれって、まさか今日は一日中アルコールを摂取できないということですか? 正直、発熱を我慢してでも酒飲むほうを検討したいな……。 

18:00 倦怠感による睡眠から起床。同時にかつてないスーパー悪寒と熱っぽさを検知。検温結果38.8℃。ノータイムで2度目のアセトアミノフェン投与。また布団にくるまって解熱まで耐え続ける態勢へ。

19:30 解熱剤が効いたのか37.7℃まで降下。動けるうちに摂食して体力を確保しなければと思い立つものの、酒が飲めないので全然食欲がない。ただ、なんとなく「ちらし寿司なら食べたいな」という気分だったので、銀のさらでちらし寿司を頼む。結果、高熱を出しながら鮮魚をかきこむ謎の構図へ。ネットで調べた副作用情報では嗅覚と味覚が一時的に消えたという声もあったけど、今のところは無事ですね。というか今日、平時よりちゃんと飯食ってるな。あと体調が悪いせいか、食後も煙草が吸いたくならない。いつもは必ず1,2本吸うので、食後に一服がないという感覚が口寂しい。アイスでも食べようかと思うも、昼に腹を壊したことを思い出してこれも控える。

20:30 37.0℃まで下がる。アセトアミノフェン最強! ちなみに我慢できなくてアイスを食べて、見事に腹を壊しました。

・接種後2日目

4:00 検温36.6℃。就寝。

9:00 起床。検温36.4℃で完全回復を確信。

11:00 牛乳と卵が余っていたので、パンケーキを作ってブランチとする。食後に体が熱くなり、ふと検温してみると37.0℃。雲行きが怪しい。

14:00 36.5℃に落ち着き始めたので図書館の本を返却しに外へ出る。突発的に喫茶店のナポリタンが食べたくなり、食べる。その足でよく行く喫茶店をいくつか巡り本を読む。オリンピックに一切興味がない人間は、喫茶店でRCサクセションやはっぴいえんどを聴いてアイスコーヒーを飲むことで、夏の到来を味わうのだ。

18:00 帰宅。36.4℃で安定している。

20:00 完全回復したし酒でも飲んじゃうぞ~と思ったら37.2℃まで上がっている。夜にまた高熱が来たら怖いので我慢する。38℃超えの辛さを前日に経験したことで、普段は破綻している危機管理能力が一時的に芽生えているようだ。

25:00 微妙に倦怠感が残るが、熱は36.5℃。こりゃいけるな、と思って二日ぶりの酒を飲む。就寝。

・接種後3日目

8:00 疲労のせいか、久しぶりに7時間近く睡眠した。体調は快調で36.4℃。平熱より若干高めだが、安定してるのでここで記録終了とする。

・まとめ

観測した最高体温は38.8℃。高いといえば高いけど、40℃超えになったという話も聞くので、ミドルクラス程度の副作用症状だったのでしょうか。

38℃近くでている時期は倦怠感・関節痛・悪寒が辛いけど、アセトアミノフェン(カロナール)を飲んで30分程度待てば解熱が始まるので、頭がおかしくなるほどのしんどさは感じませんでした。腕の痛みも接種後1日目の夜がピークで、2日目には普通の筋肉痛程度に落ち着きましたね。

ということで接種当日と翌日、翌々日の最低3日分は耐える程度の蓄えをして挑むのが吉みたいです。僕は接種後2日目には動けてましたが、人によっては辛いと思うので。まあこれも結局個人差の話で、長期化する人もいるとのことですので、身構えておくに越したことはないですね。とにかく解熱剤最強なので、どうにかそれだけは確保してください。ワクチン受容で品薄みたいですが。それではみなさま、グッドラック。

#167

 ルックバック、絶対語りたくないなと思ったけど、やっぱり自分の考えを一つまとめないと囚われ続けそうなので、ここに書きます。
 僕の受容は、これは極めて作者の個人的な心理を描いた作品であり、つまりは「怒りを納めて前向きに生きようぜ!」なんて喧伝ではなくて、もっと個人的な「私はこうやって生きます」という宣言、というか総括であるということだ。
 作品の構造についてはおそらく散々語られたことだろうから、僕から細かく言及するのは避ける。劇中劇的な並行世界は一種フィクションのメタファーであり、それを受けて立ち直る藤野はフィクションを受容する受け手のようである云々。まあ、僕もそのように感じた。現実で全てが完了してしまった惨劇には、どうやったってフィクションは正当に対抗できない。何をしたって時間は戻せないのだから。映画内でブラピとディカプリオがマンソンファミリーをボコっても、現実ではシャロンテートは殺害されてしまったままである。並行世界で藤野が犯人にカラテをぶつけても、分岐前の世界で藤野は京本を失ったままであるように。だからフィクションが変えられるのは、結局は受け手の個人的な態度でしかない。
 個人において象徴のような事件が起きて、自分の愛するモノや、愛するモノに関わる人々が惨禍に見舞われたとき、直接的な被害を受けてはいない、しかし心の大切なものを奪われ傷つけられた僕たちはどうやって生きていけばいいのだろう、という心理に、作者は……というか一人の人物はあのように生きることにした、とルックバックは示した。藤野先生はこう生きるらしい。藤野は藤本タツキかもしれない。京本は京アニかもしれない。お前はどうする?
 繰り返すが、これは一個人内の態度を総括した物語であって、悼みを共有化するためのものでも、生き方を喧伝するためのものでもないと僕は感じた。だから、ルックバックを許容しない層ももちろん大勢存在するだろう。それならそれでいい。あなたはルックバックと別の態度を示していけばよいだけだ。重要なのは、こうした総括をしなければ前に進めず、こうした総括をしたことで前に進めた人間も確かにいるということだ。
 それと、暗に参照されている事件の大いなる惨状についてそれを戯画化するにあたって解像度が下げられているという批判があるようだけど、これは(作者の)個人的な態度を示す物語なのだからミニマルでシンボリックになるのはある程度仕方ない、というか計算されて省かれているだけだろう。ただし、戯画化したが故に発生する現実との乖離部分はやはり倫理的問題が発生する。特に犯人像の差別性については、「自分とは離れた場所で起きた理不尽な暴力」として象徴化したからこそ俎上にあがってしまった問題に思う。特定の病気への偏見を助長するものだ、このような犯人像であることの代替不可能性がないという声もあれば、作中に具体的な病名が出ていない、犯行の背景は別にあるとセリフで示唆されている等の反論もあり、象徴化によって曖昧にされたが故に議論の余地が生まれた。これは、フィクションはどこまで責任を負うべきかという議論を積み上げていくしかないだろう。手放しで倫理的に潔白な作品には仕上がっていないと思うので。この問題に今必要なのは対立でなく、分析だ。

 

#166

現実に耐えられなくなって、メキシコ料理も出すBARでタコスと合わせてテキーラを3ショットほど煽り、煙草を忘れたので隣の人からマルメンをもらいつつ、ビールを何本か飲み干して帰ってきた。フラフラになった帰り道、時速36kmの新曲を聴いて、なんかピンとこなくて、CRYAMYのred albumと#3を流してひたすら歩いて、歩いた。しかし、GARGERYの黒ビールは素晴らしいですね。僕は黒ビールというやつがどうにも苦手で(例えば、ギネス)敬遠していたのだけど、GARGERYのブラックは大変美味しく飲めてしまった。月面旅行を聞くと決まって思い出すのは音信不通の友人のことで、君はいったいどうしているんだろう。僕が消えていた時は君が僕を追っていて、今度は僕の番らしい。なんてすれ違いの人生なんだろうか。君の最後の言葉は、きっと数か月後にニッポニアニッポンの怠け者のようになっているだろうという言葉だったけど、僕はどうにか君が浮浪にならないように手助けしたいとずっと考えているんだ。余程のことがない限り、誰も死なずに済んでいる世界で、たまに余程のことが起きて、誰かが死んでいる。僕は昨日の燃えるゴミの日に、力を振り絞ってロープを捨てたよ。こんなことしかない、劇的なことのない日々でも、僕は君の約束を守ろうと生きているよ。君は生きているかい? どうか、僕に余程のことを知らせないでくれよ。それだけが望みだからさ。

#165

金剛いろはのこと、やっぱり忘れられないですね。

#164

とある知人との会話にて。
彼は自分の信念により、とある制限を課しながら(疑似)恋愛を続け苦悩しているのだけど、その延長線で「悩みや障壁もなく、なんとなくで付き合ったり、本能的に肉体関係を持ったり、成り行きで結婚したりする人々が憎ましい」と発言していた。僕はすかさず「しかし、君のその苦悩は君個人のイデオロギーにより発生しているのであって、他者が障壁低く恋愛を進行させていても、彼らの恋愛観が君のそれよりも程度が低いということにはならないからね」と口出ししたのだけど、彼はそれを聞き入れた上で「君も実存や自意識に苦悩を持たず、また知見を増やすことにも能動的でない人々のことを見下している節がある」と返した。これらは確かに同じ問題を含んでいる。僕の苦悩は僕個人の物であり、僕の美意識も僕個人の物であり、例えば他者が実存に苦悩なく日常を送っていても、まったく僕より問題意識が足りていないということではない。彼には彼の戦場があるのかもしれないし、そもそも戦なんかしていなくても、僕より人間としての程度(それってなんだ?)が低いとはならない。僕はよく、自省的に「悩んでいる方が偉いとか、ない」と言葉にするのだけど、やはり苦しんでいる時には「こんなに僕は考えているのに」とか思い込んでしまう出来の悪い人間だ。別に人は本や映画やノベルゲームをしなくてもいい。僕を救ったものたちは、「僕」を救ったものであって、他者にとっての救いではないだろうし、そもそも何に救われずとも快活に生存しつづける人間がいたって良い。人は頑張らなくても、何かを生産しなくても、考えなくても、胸を張って生きていいとは思う。思うのだけど。自分自身に対してはどうしてもそれが適用できない。本当に全てを諦めて思考や行動を止めた時、僕は多分生存を止めることしか選べなくなるのではないかという強迫がある。ただ繰り返すけれど、これは僕の強迫だ。つまり、やはり、悩んでいる方が偉いとか、ない。

#163

心の中のギザ歯が”なんなんだよあの「みんなで一緒に楽しんでる」感は”(by 放課後プレイManiax)と毒吐き始めたので、こちらに逃げ込んでいます。いや、議論を重ねることは非常に重要で、それを巻き起こすだけの力がある作品があったということだけなんですが、観測域の人間たちが一斉に一つのことに言及しているとウッとなってしまう自分がいるんですよね。SNSむいてないのは知っています。瞬発的に話題にスタートダッシュがかかると、気持ちが置いていかれる気持ちが強いんですよね。力の強い創作にあたると、胸の中でグルグル考えてしまって、動揺を納めてからそれを咀嚼するのがどうしても時間がかかる。事実、今回はかなり喰らってしまって、今もあの作品が脳に巣食って、延々とメモリを奪っている。もちろん、ここで言及する力など残っていない。そうと思えば、読んでる最中に実況する人もいて(中編漫画読んでる途中に実況するものなのか?)まあそれは言葉を吐き出しながら思考を重ねるタイプの、僕とはまた別の人々なのだろう。僕はかなり頭が悪いし、コンテンツについては臆病に発言してしまうクセがあるので、そこらへんはコンプレックスなのかもしれない。そもそも最近ずっと精神の調子が悪化気味だったので、落ち着くまでこの独房に籠っていようかと思う。

#162

"屋上見上げて呟く言葉はそこから飛べば楽になりますか"

#161

頭がぐしゃぐしゃするぐしゃぐしゃするぐしゃぐしゃする酒を飲んで下に入るのはかくも惨めです。発作はどうしようもなくて、体をぶつけるか髪をかきむしるか、ただ唸ってやり過ごすかしかできないので。別に死のうとは思わないけれど、ただそれが故に死んではいけないという縛りがひたすらに苦しく思うときもある。死んでも良くてもどうせ死なないので、それはただの空回りでしかないのにね。頭が鈍ってるせいで冷静に自分を鎮めることすらできないって、だからこんなことしてるってそれは分かってるけれど、多動が酷く出て、とにかく打ち付けるか書きなぐるかでしか抑えられないときがある。ヘラヘラしてる自分は嫌いだけど、でもやっぱり早くへらへらとしている自分に戻りたい。もう他者に迷惑をかけるだけの沈んだ日々に戻りたくない。鞭が欲しい。保身のくせに、断罪を望む。ぐるぐるして何も分からない。痛みよりわかりやすい罰が欲しいけれど、分かりやすい形に陥りたくもない。自分はもう元気だと思い込んで、暗い気分を見ないふりをしているのが結局一番楽だって気づいてしまった。これが止んだ後で、こんな気持ちは忘れられますように。

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